マルチエージェントとは

Claude Codeって1体だけで動くの?

実は複数のClaude Codeを同時に動かして、並列で作業を進めることができるんだ。大きなタスクほど効果が大きいよ。
Claude Codeのマルチエージェント機能は、複数のAIエージェントを同時に稼働させて作業を並列化する仕組み。大きく分けて3つの方法がある。
- サブエージェント:メインエージェントが自動的に起動する補助エージェント
- Worktree:Gitのワークツリー機能を使った安全な並列作業
- Agent Teams:複数のエージェントが協調して動くチーム機能
他の上級機能については上級者ガイドを参照してほしい。
サブエージェントの仕組み

サブエージェントって自動で動くの?

そうだよ。メインのClaude Codeが「この作業は並列で処理したほうが効率的だ」と判断すると、自動的にサブエージェントを起動してくれるんだ。
サブエージェントとは
サブエージェントは、メインエージェントの内部で動く軽量なエージェント。メインエージェントが複雑なタスクを処理する際に、部分的な作業を委譲するために使われる。
特徴
- メインエージェントが自動的に起動・管理する
- 独自のコンテキストウィンドウを持つ
- 作業結果はメインエージェントに報告される
- サブエージェント同士は直接通信できない
用途の例
- 複数ファイルの同時検索・分析
- テストの並列実行
- 複数のコード変更を同時に実施
カスタムサブエージェントの定義
スキルファイルでサブエージェントの動作をカスタマイズすることもできる。
---
name: セキュリティ監査エージェント
description: セキュリティの観点でコードを分析する
allowed_tools:
- Read
- Grep
- Glob
---
あなたはセキュリティ専門のコードレビュアーです。
以下の観点でコードを分析してください:
- SQLインジェクション
- XSS
- 認証・認可の不備
- 機密情報のハードコード
発見した問題は重要度(Critical/High/Medium/Low)とともに報告してください。
Worktreeによる安全な並列作業

複数のエージェントが同じファイルを触ったらぶつからないの?

Worktreeを使えば、各エージェントが完全に独立したファイルシステムで作業するから、コンフリクトの心配がないよ。
Worktreeとは
GitのWorktree機能を活用し、同じリポジトリの複数のコピーを作成する仕組み。各コピーは独立したブランチで動作するため、エージェント同士が干渉しない。
使い方
# Worktreeモードで新しいエージェントを起動
claude --worktree feature-auth
このコマンドを実行すると、以下が自動的に行われる。
- feature-authブランチが作成される
- .claude/worktrees/feature-auth/ に作業ディレクトリが作成される
- 独立したファイルシステムでエージェントが起動する
並列作業の例
ターミナルを3つ開いて、それぞれ以下を実行する。
# ターミナル1: 認証機能のバックエンド
claude --worktree feature-auth-backend
# ターミナル2: 認証機能のフロントエンド
claude --worktree feature-auth-frontend
# ターミナル3: テストの作成
claude --worktree feature-auth-tests
各エージェントが独立したブランチで作業し、完了後にマージする。
マージの流れ
- 各エージェントの作業が完了
- 各ブランチの変更をレビュー
- メインブランチにマージ
- コンフリクトがあれば手動またはClaude Codeで解決
Agent Teams

Agent Teamsはサブエージェントとどう違うの?

一番の違いは「チームメイト同士が直接コミュニケーションできる」こと。サブエージェントはメインへの報告だけだけど、Agent Teamsはチーム内で相談しながら進められるんだ。
概要
Agent Teams(2026年2月導入)は、複数のClaude Codeセッションがチームとして協調動作する実験的機能。リーダーエージェントがタスクを分割・割り振りし、チームメイトが並列で作業を進める。
サブエージェントとの違い
| 項目 | サブエージェント | Agent Teams |
|---|---|---|
| コミュニケーション | メインへの報告のみ | チームメイト同士で通信可能 |
| 起動方法 | 自動 | 明示的に設定 |
| 独立性 | メイン内で動作 | 完全に独立したセッション |
| 適したタスク | 単純な並列処理 | 協調が必要な複雑なタスク |
| 安定性 | 安定 | 実験的 |
有効化方法
環境変数またはsettings.jsonで有効化する。
# 環境変数で有効化
export CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1
表示オプション
| モード | 説明 |
|---|---|
| in-process(デフォルト) | メインターミナル内で全チームメイトを表示。Shift+Downで切り替え |
| split panes | 各チームメイトが独立したペインで表示(tmux/iTerm2が必要) |
向いているタスク
- フロントエンドとバックエンドの同時実装
- コードの実装とテストの同時作成
- 複数マイクロサービスの同時修正
- 大規模リファクタリング
各タスクは1つのエージェントで5〜15分程度の作業量が最適とされている。小さすぎると協調のオーバーヘッドが無駄になり、大きすぎると並列化の恩恵が薄れる。
どの方法を選ぶべきか

結局、どれを使えばいいの?

タスクの性質で選ぶのがいいよ。
| 状況 | 推奨する方法 |
|---|---|
| 単純な並列検索・分析 | サブエージェント(自動) |
| 独立した機能の同時実装 | Worktree |
| 協調が必要な複雑なタスク | Agent Teams |
| 初めてのマルチエージェント | Worktree |
判断のポイント
- エージェント同士の通信が不要 → Worktree
- エージェント同士が情報を共有する必要がある → Agent Teams
- Claude Codeに任せたい → サブエージェント(自動判断)
注意点
- マルチエージェントはトークン消費が増加する(エージェント数に比例)
- Agent Teamsは実験的機能であり、セッション再開やシャットダウンに制限がある
- Worktreeでの並列作業後のマージでコンフリクトが発生する可能性がある
- 複雑なタスクほど、事前にPlanモードで設計しておくと効果的
まとめ
マルチエージェント機能は、Claude Codeの生産性を大幅に向上させる仕組み。主なポイントは以下の通り。
- サブエージェントはClaude Codeが自動的に活用する
- Worktreeは安全な並列作業の定番手法
- Agent Teamsは協調が必要な高度なタスク向け
- 初めてならWorktreeから始めるのがおすすめ
- タスクの性質に応じて使い分けるのが重要
まずはWorktreeで2つのタスクを並列に走らせてみて、その速度感を体験してみてほしい。


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